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執筆者の写真SIDE-B FILM staff

フィリピンの珍味バロットとバロットの街

更新日:9月29日

フィリピンといえば「バロット」🥚


夜になると道端に人々が集まり屋台を囲み、老若男女問わず食している姿を毎日見かけるフィリピンの珍味です


フィリピンといえば「バロット」
フィリピンといえば「バロット」


そんなバロットとバロットの街について解説


バロット(Balut)とは、フィリピンをはじめとする東南アジアの一部地域で非常に人気のある伝統的なストリートフードです。バロットは孵化寸前のアヒルの卵を茹でたもので、一般的には16~21日ほど孵化が進んだ卵が使われます。


バロットの特徴

1. 孵化中のアヒルの胚:バロットは、まだ完全に孵化していないアヒルの胚が中に存在していることが特徴です。胚は羽や骨、くちばしなどが形成されつつあり、食感や風味が独特です。

2. 食べ方:バロットは通常、殻を割って中にあるスープを飲むところから始まります。

その後、胚を含む残りの部分をスプーンや直接かじって食べることが多いです。

フィリピンでは塩やビネガー、唐辛子ソースを添えて食べることもあります。


3. 栄養価:バロットは非常に栄養価が高く、特にタンパク質やビタミンA、鉄分が豊富です。また、バロットはスタミナ食としても知られており、フィリピンでは

「精力がつく食べ物」としても人気があります。


4. 文化的背景:フィリピンでは、バロットは夜市や屋台でよく販売されており、特にビールなどのお酒と一緒に楽しむことが多いです。伝統的なストリートフードとして、特にフィリピンの地方部や都市の市場で見かけることが多く、現地では「強さ」や「勇気」の象徴とされることもあります。


5. 観光客への挑戦:バロットは、その見た目や食感から、外国人観光客にはしばしば「挑戦的な食べ物」として紹介されます。フィリピンを訪れる際の「勇気試し」としてバロットを食べてみる観光客も少なくありません。


バロットの種類

孵化の日数により、バロットの味や食感が異なります。胚が若いバロットは、より柔らかく、スープも多めでマイルドな味わいが特徴です。一方、胚が成長しているバロットは、骨や羽が硬くなり、独特の食感を楽しめるようになります。


バロットはフィリピン文化の重要な一部であり、地域社会との結びつきや歴史的背景を感じることができる料理です。




バロット食べ方はこちらの動画をご視聴ください




バロットタウン「プテレロス町」


プテレロス町(Pateros) - メトロ・マニラ唯一の町(Municipality)で、

バロット(孵化しかけたアヒルの卵)の生産で有名。


プテレロス町(Pateros)は、フィリピンの首都圏メトロ・マニラにある唯一の町(Municipality)です。面積や人口規模で他のマニラ首都圏の都市に比べて小規模で、独特な歴史と文化を持っています。以下は、プテレロスに関する詳細な情報です。


1. 地理と面積

- プテレロスはメトロ・マニラの南東部に位置し、パシグ市、タギッグ市、マカティ市などと接しています。面積は約10.4平方キロメートルと、首都圏内で最も小さい行政区です。

- パシッグ川の支流であるプテレロス川(Pateros River)が流れており、かつては水運の要所でもありました。


2. 名前の由来

プテレロスという名前は、スペイン語で「アヒルを育てる人々」を意味する

「Pato(アヒル)」に由来すると言われています。


町はかつて、アヒルの飼育と「バルット(balut)」という有名なフィリピンの食文化(孵化しかけたアヒルの卵)の生産で知られていました。現在でもバルットの生産は続いていますが、産業規模は縮小しています。


3. 歴史

- プテレロスの歴史は16世紀にスペインがフィリピンを統治していた時代に遡ります。町は当初、近隣のパシッグやタギッグの一部として機能していましたが、独自の文化や産業を発展させ、徐々に独立した自治体としての地位を確立しました。

1909年にプテレロスは正式に自治体として設立されました。20世紀を通じて都市化が進む中で、プテレロスは周囲の市町村と比べて独自のコミュニティとしての性格を保ち続けました。


4. 経済

- プテレロスはかつて、バルットの生産とアヒル飼育が主要な産業でした。これらの産業は現在でも続いていますが、町の経済は大きく変化しています。近年では商業やサービス業が発展しており、メトロ・マニラ全体の都市化の波に乗りつつあります。

- プテレロスは小規模な自治体であり、限られた工業化が進んでいる一方で、ローカルな手工芸品やバルットのような伝統的な産業が今も大切にされています。


5. 観光と文化

- プテレロスは特にバルットの生産地として有名で、地元の市場では新鮮なバルットを購入することができます。この伝統的なフィリピンの珍味を求めて訪れる観光客も多いです。

- また、毎年1月にはプテレロス祭り(Pateros Town Fiesta)が開催され、パレードや伝統的なダンス、宗教行事が行われます。この祭りは、町全体が一丸となって地域の歴史と文化を祝うイベントです。


6. 交通とアクセス

- プテレロスは小さな町であるため、公共交通機関はジープニーやトライシクルが主な移動手段です。メトロ・マニラの他の都市に比べて交通インフラはそれほど発展していませんが、主要道路や近隣都市へのアクセスは良好です。


7. 発展と課題

- 都市化が進むメトロ・マニラ全体の影響を受け、プテレロスも近年変化しています。しかし、小さな自治体であるため、住宅開発や経済成長に関しては周辺の大都市に依存する部分が多いです。水質汚染や交通渋滞といった都市化に伴う課題も存在します。


プテレロス町は、小規模であるにもかかわらず、ユニークな文化と歴史を持つエリアです。特に、アヒルの飼育とバルットの生産を中心とした伝統産業が、地域のアイデンティティを強く支えています。





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