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フィリピンの学校教育システム「The K to 12 Program」

執筆者の写真: SIDE-B FILM staffSIDE-B FILM staff

フィリピンの学校教育システム「K to 12プログラム」は、教育制度改革の一環として2012年に導入された制度で、就学前から高等教育までの教育期間を12年間に延長するものです。それまでのフィリピンの教育制度では、10年間の基礎教育(小学校6年と中学校4年)であったため、フィリピンの学生は国際的な基準と比べて短期間での教育を受けていました。この改革により、フィリピンの教育システムが国際的な標準に合致することを目的としています。


K to 12プログラム
K to 12プログラム

プログラムの主な特徴


1.K to 12の構造


•K(Kindergarten): 義務教育の一部として、幼稚園が追加されました。5歳児はこの段階で基礎的な学習能力を育成します。


•小学校(Grade 1〜6): 小学校の6年間では、読解力や数学の基礎を学び、フィリピンの言語や文化、社会科、科学といった基礎的な教科が教えられます。


•中学校(Grade 7〜10): 中学校の4年間では、基礎教育がさらに深化し、数学や科学、   社会科といった主要な教科がより専門的に教えられます。


•高等学校(Grade 11〜12): この段階では、生徒は自分の将来の進路に合わせた「トラック」を選択します。学術トラック、技術・職業トラック、スポーツトラック、芸術・デザイントラックなどがあり、それぞれのトラックで専門的な教育を受けます。


2.トラックシステム(Senior High Schoolの選択肢)


•学術トラック: 大学進学を目指す生徒のためのコース。理系(STEM)、人文社会系、ビジネス・会計学などの分野に分かれています。


•技術・職業トラック: 高校卒業後すぐに就職を考えている生徒のための実践的なコース。農業、工業、情報技術、ホスピタリティなどの職業技能を学びます。


•スポーツトラック: スポーツ関連のキャリアを目指す生徒のためのコースで、スポーツ科学やコーチングを学びます。


•芸術・デザイントラック: 芸術分野に進みたい生徒のためのコースで、視覚芸術、音楽、ダンス、映画などを学びます。


3.プログラムの目的


•国際的な競争力の強化: フィリピンの教育制度を国際標準に合わせることで、フィリピンの学生が海外で学び、働く際の競争力を高めることを目指しています。


•高等教育や職業に備えた能力の育成: 学生が大学進学だけでなく、職業や技術教育にも備えられるように、多様な進路に対応したカリキュラムを提供しています。


メリットと課題


•メリット: プログラムは、学生が大学進学や就職に必要なスキルを早期に習得できるように設計されています。また、職業教育を通じて卒業後すぐに働くことができる道を開くなど、多様なキャリアパスを提供しています。


•課題: 一部の学校では、インフラや教員の不足、カリキュラムの実施においてまだ改善の余地があるとされています。また、経済的に厳しい家庭にとっては、学費や教材費の負担が増えることも問題視されています。


このように、「K to 12プログラム」は、フィリピンの学生が21世紀のグローバルな環境で成功できるようにするための包括的な教育改革です。


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